どうどん!
どうどん
更新日:2020/07/13

開発の現場に10年いたら「良い設計とは?」が何となくわかった話し

良い設計とは?

開発者の永遠の課題だろう。
いっつも議論していた気がする。

そんな中、良い設計に巡り会え、理解できた気がする話しをする。

1、30年変わらない設計

変わることが無くひたすらに金型更新する製品があった。

発売当初から全く変わらず、しかも現役バリバリの製品。
決して完璧と言える設計ではないのにも関わらず。
だから、自分はこれを変えようと動いたことがあった。

設計者に話しを聞こうとしたが、残念ながら定年退職済み。
仕方なく古参の開発者達に聞き回るも、詳しくは知らないようだ。
しかし、開発部長は当時のことを知っていた。

「見せられた時は土肝を抜かれたね」

どうやら一人の開発者に設計を任せたようで、
出てきた現物を見て騒然としたようだ。
確かに、この設計は最初理解できなかった。
なんで動くんだ?と誰もが思うくらいに。

「評価しても問題ないから、これでいくことにした」

感動のまま商品化したようだ。

2、シンプルでコストも安い

この設計、超シンプルなのである。

ほんとよく思いついたなと感動する設計。
物理学の世界。空圧の差を利用して動かすなどなど。
その分、ちょっと動きが不安定なのですが、必要十分。

耐久性を上げるため過去に改良を検討したこともあったようだ。
しかし、どうしてもコストが高くなる。
これを超える低コストができない、と。

そうして、30年以上も現役を続けたのだった。

3、良い設計はやはり低コストが絶対

今の時代、お金をかければ何でも作れる。

だだスペックを満たすのはそう難しくはないのです。
いかに低コストで高品質な設計にするか?が勝負。
ここに設計者の実力の差が出てくる。

30年も通用する低コスト設計は間違いなく「良い設計」です。
ほとんどの製品は低コスト化がどんどん進んでいく。
新しい素材ができたら切り替えたり、肉薄にしたり。

今の世の中、なんでも安っぽくなっているのはそのため。
昔が「過剰な品質」だったことが多い。
(もちろん、技術不足や良い樹脂が無かった、などもある)

多少の失敗はあるものの、昔より今の設計の方が素晴らしい。
そんな現代に通用した設計というのは、本当に良い設計です。
どれだけの利益に貢献したのか、はかりしれない。

どんなことにも当てはまる

開発者じゃなくても、この視点は大事にしたい。

未来に通用する行動を心がけたいものです。
だから、無駄は1日でも早く取り除かなければならない。
「これ以上は無い」と確信できる良い行動を目指したい。

求められていない無駄なことをやる人は多い。
無駄に丁寧、無駄に作る、無駄に覚える。
コストをかければ馬鹿でもできる。
だから、それを「できる」と思ってはいけないのだ。

人生を経営と考え、今一度コストダウンを図ってみたい。

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長く変わらないものには訳がある。
こういった視点で見るのも面白いと思います。

怠慢と疑うのではなく、変わらない理由から探るのが無難。

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