さくらVPSでGSLB(広域負荷分散)を使う方法を解説(CNAME設定など)
さくらVPSでGSLBを使う!
負荷分散、冗長化をする場合に必須なのがGSLB。
値段も月額550円と安いので活用しよう。
新規立ち上げからの設定方法を解説します。
※ドメインはバリュードメインで取得
さくらVPSでのGSLB概要
使うドメインをGSLBのドメインにCNAME設定して使います。
難しいのはここだけで、あとは迷うことはなく簡単です。
では、手順を解説します。
1、さくらVPSで振り分け先のサーバーを用意
振り分け先として2台のサーバーを作成します。
ここは当たり前のことですが、手順として一応説明。
自分はさくらVPSメモリ2Gプランを2台用意して、
Nginxのロードバランサとして使っています。
DNS・GSLB設定にIPアドレスが必要なため、
とりあえず契約・インストールしてください。
細かい設定は後で良いです。
2、GSLBを契約する
さくらのクラウドのアカウントを作成し、GSLBを利用する。
とりあえず利用だけしてください。
そうしないとDNS設定で必要なFQDN(GSLBのドメイン名)がわからない。
まだ設定はしなくても良いです(ヘルスチェックができない)。
3、バリュードメインでCNAMEを設定する
ネームサーバーはバリュードメインのものを使います。
さくらのネームサーバーは利用しません。
振り分ける2台のうち、好きな方のIPアドレスをAレコードに設定します。
ついでにMX、TXTレコードも書いておいてください。
<設定例>
cname @ site-11111.gslb1.sakura.ne.jp.
cname www site-11111.gslb1.sakura.ne.jp.
a * 153.126.160.98
mx @ 10
txt @ v=spf1 ip4:153.126.160.98 ~all
※「site-11111.gslb1.sakura.ne.jp.」の部分がGSLBのFQDNです。
※「@」はドメインを示します
※各項目の説明はDNS設定画面の下部にある説明を見てください
反映に時間がかかるため新規ドメインの場合はこの段階でDNS設定をしますが、
既存サイトの変更の場合は最後に行ってください。
だいたい1時間くらいで反映します。
関連記事:バリュードメインでのCNAME設定方法を解説(CDN、ロードバランサを使う時などのDNS)
4、さくらVPSでサーバーのセッティングをする
実際の利用に合わせて立ち上げてください。
とりあえず必要なのは「ヘルスチェック用のURL」です。
自分はドメイン直下に「index.html」を置き、それを指定しています。
そして、このファイルへのアクセスはアクセスログを記録しないようしています。
そうじゃないとヘルスチェックのログばかりになる。
5、GSLBの設定をする
実サーバーの登録とヘルスチェックの設定です。
自分の監視方法は「https」でhostヘッダ「doudonn.com」の「index.html」に10秒間隔です。
ここは自分の好きなように設定ください。
※各サーバーに10秒間隔なので、10秒間に2回アクセスが来る点に注意
GSLBの設定は以上です
DNSが反映すればバッチリ振り分けてくれます。
DNSでの振り分けなので、ブラウザ・端末で違ってくる点に注意。
キャッシュされるので、一度振り分けたIPアドレス側をしばらく使われます。
ロードバランサのような完全にランダムの振り分けではありません。
自分も使っているので、こちらの記事も是非見てみてください。