NginxでのSSL処理能力を比較してみた(CPU2コア・3コア ロードバランサ)
NginxでのSSL処理能力
ロードバランサ兼SSLアクセラレータとして使っています。
負荷が大きいのでさくらVPSのメモリ2Gプラン(CPU3コア)を使っていましたが、
1Gプラン(2コア)との差はどのくらい?と気になったので調査した。
・さくらVPS石狩
・CPU:Intel(R) Xeon(R) Gold 6212U CPU @ 2.40GHz
1、検証構成
GSLBで切り替えて一つ一つSSL処理速度を検証。
検証は普通にApache Benchを使います。
同じ石狩にあるオリジンサーバーから実施。
とにかく差がわかれば良い。
2、SSL処理速度比較結果
コマンド:ab -n 100 -c 100 https://doudonn.com/index.html
・Requests per second
2Gプラン(3コア) | 1Gプラン(2コア) | |
1回目 | 367.97 | 366.87 |
2回目 | 373.73 | 365.02 |
3回目 | 366.79 | 366.87 |
4回目 | 355.62 | 366.87 |
5回目 | 360.46 | 376.18 |
平均 | 364.914 | 368.362 |
・・・。
差は無いと思って良さそうです。
まさかシングルコアしか使っていない?と思って確認したけど全部使ってた。
この後いろいろ設定を変えてやってみたけど同じでした。
負荷を増やすと2Gプラン(3コア)の方が少し良くなりました。
コマンド:ab -n 1000 -c 100 https://doudonn.com/index.html
2Gプラン(3コア) | 1Gプラン(2コア) | |
1回目 | 358.44 | 348.77 |
もっと大きい負荷なら差がつくのかもしれませんが、
これ以上やると怒られそうなので実施せず。
実戦的には1Gで十分ということがわかった。
うん、2Gプラン解約です。
3、まとめ
負荷分散なら1Gプラン(2コア)を増やそう。
秒間1000アクセスを狙うなら、石狩の1Gプラン5つで良さそうです。
普通の記事ページなら秒間200くらいになる。
現時点の東京はCPUが劣るので2倍はいると思う。
しかしほんと、なぜに差が出ないのだろうか。
httpにしたらもっと増えるので、300台がこの構成の限界ではない。
SSL処理のボトルネックが何かあるのだろうか。
なんにせよ、メモリ1Gプランで十分な性能というのがわかったのでヨシ。
※メモリカツカツなので、様々な処理をするなら2Gプランを推奨